毎年６月の半ばから年長の子どもたちだけのスポーツ大会が行われました。

今年度は年長各クラスから立候補したスポーツ大会係６名が何のスポーツで対決するかを考えます。色んな意見が出た中で最終２つに絞られボーリングにするか綱引きにするか・・・長い時間話し合った結果【ボーリング大会】をすることに決まりました！！

係の活動はどんなスポーツをするかを決めるだけでなく、その後のルールや何を使うか？など色んなことを話し合い決めていきます。今回は【ボーリング】に決まったのでピンは何を使うのか？何本にするのか？投げる長さは？どのようにして得点を数えるのか？など色んなことを６人で考えていきました。

年長のこの時期なので子どもたちの話がそれたら保育者が話を戻して・・・の繰り返しでしたが１つずつみんなで考えていきました。

ピンの数はお店と同じように「１０本にしよう！」との声。日吉のボーリング大会では１２レーン設置予定だったので「全部で１２０本ペットボトルが必要だけど〇日までに集まるかな？」と投げかけると１２０本は難しいと判断したようで「６本？」「３本？」と考えていき、それぞれで使う合計の数を子どもたちに伝え１番ペットボトルが集めやすい３本で実施することになりました。

特に得点の数え方については頭を悩ませた子どもたち。クラスで２チーム構成し１チーム１４回投げます。１回につき最大３点取れるので４２点取れることになります。それを子どもたちだけで計算していくことが難しく「どうしようか・・・」と悩みました。中には計算できる子どももいましたが６クラス一斉に対決するので１人が６クラス計算する時間がなく、各クラスでどうやったら数えられるのかを１から考えることにしました。得点表を見ながらある１人の子どもが「１本倒れたら〇を１つ、２つ倒れたら〇〇、３本は〇〇〇って書くのはどう？」「１本も倒れなかったらどうする？」と投げかけると「倒れなかった時は何にも書かない」という案が出ました。６人で得点表にそのやり方で記入していくと６人共が間違えずに数を数えることができました！！大人ではなかなか発見できない数え方ですね！

ボーリング大会が始まるまでに色んなことを決めてきた係の子どもたち。途中倒れなかったところを空白にしていたのですが練習試合で空けずに詰めて得点を書いてしまい混乱してしまった子どもたち。すぐに「倒れなかったら×を書く」ことを決めました。

さて全体では各クラスで練習を始め、他クラスとの練習試合が始まりました。練習をしながら「どうやって投げる？「真っすぐ投げられるようにしるしを付けてみよう！」など各クラスが色んな作戦を考え実践し、振り返りながらまた実践することを繰り返していきました。途中からはペットボトルを戻す係も出始めクラスで協力しながら取り組んでいました。

スポーツ大会係の子どもたちの挨拶でいよいよ本番が始まりました！！（２日間）練習試合の結果を廊下に貼りだしていたので「すぎ組はいつも勝ってて強いらしい」「あのクラスは〇〇点も取ってるねんて」と他クラスにも意識を向け、やる気満々の子どもたち！！園長先生からは”勝つチーム、負けるチームの気持ち”についてお話してもらいました。勝っていても負けていても試合が終わるまで諦めずに取り組めるようみんなで力を合わせて試合に臨んでいきます！！

試合が始まると「がんばれー！」とどのクラスからも声が響き渡り、子どもたちはピンめがけて一生懸命投げていきます。本番という緊張感もあって練習の時よりも多く倒せなかったクラスもありました。１チーム投げ終わると中間結果が発表され、クラスで作戦会議を行います。クラスで作戦会議を再度確認したり次のチームへのアドバイスを考えクラス間で共有していきます。作戦会議を経て２チーム目の試合開始です！年長の頑張っている姿を年中の子どもたちも見に来てくれ応援する声もさらに大きくなり盛り上がっていました！

ボーリング大会が終わり２日間合計得点の結果で順位が決まります。どのクラスも最後まで諦めず一生懸命取り組みました。僅差で順位が決まり「あと１点・・・」と悔しさがより一層出ていたクラスもありました。その悔しさや嬉しい気持ち、今回得た学びをこれからの生活に活かしていきたいですね！